日時:12月15日(土)13:30~
場所:一橋大学 国立西キャンパス磯野研究館1階第2研究小集会室
(土曜日で建物全体が施錠されているため、グランド側の正面玄関ではなく、
反対側の入り口に13:15以降にお越し下さい。)
地図 17の建物です。
報告者、報告要旨:
野村弘美さん(一橋大学大学院社会学研究科)
「中国における社会的ネットワークについての一考察―都市エリート層を中心とし
て」
本報告は、現代中国社会において紡がれる社会的ネットワークについて考察するも
のである。これまで、中国おいても、社会的ネットワーク研究として、社会関係資本あるいは単
に「関係」が研究対象となってきた。しかし、「現代化」が進む中国社会では、これ
までの「伝統的な」社会的ネットワークとは異なる新しい社会的ネットワークが出現
するのではないか、と予測される。したがって、本報告では、社会階層、とりわけ都
市エリート層に注目し、中国における社会的ネットワークの状況について整理し、社
会的ネットワークから受ける個人への影響の分析を行う。主に全国総合社会調査
(CGSS)のデータを使用した定量的な分析によって、階層による社会的ネットワーク
の違いが見出された。
申暁蒙さん(早稲田大学スポーツ科学学術院)
「メディアが創りだしたヒーロー像―元NBA選手姚明を事例に」
ヒーローは古来から存在しているものの、そのヒーロー像は時代によって異なる。
加えて、ヒーロー像の変化はメディアの発展とも密接な関係を持っており、ヒーロー
像はメディアによって作り出されるとも言える。メディアが非常に発達した現代で
は、スポーツ選手がヒーローとしてあつかわれやすいが、現代中国では元バスケット
ボール選手の姚明が国民的なスポーツヒーローとして扱われている。本研究は中国を
代表する新聞である『人民日報』(一般紙)と『体壇週報』(スポーツ紙)を対象とし、
姚明に関する記事の分析を通じて、メディアが創りだした姚明のヒーロー像を考察す
るものである。
師走で何かとご予定の多い時期かとは存じますが、
皆様のご参加をお待ちしております。